いつか消える苦しみに
ぼーっとしてたらなんだか考えこんでしまう。負けず嫌いな、わたし。
第一志望の大学に落ちたのは、挫折といえば挫折だったけど、負けたのが悔しいだけで、そこで学べなかったことをあまり残念とは思わなかった。周りの友達も学びの愉しさを見い出せたひとも全くと言っていいほどいなかった。大好きなあのこも、講義中に公務員試験の勉強をしていた。今思うと、ああこんな今更思っても遅いのだけれど、わたしは悲しかった。楽な方向へ楽な方向へ流れようとする人達を見ているのが。自分で見出すことができた発見をいつも小さな宝物のようにしていた私と同じ喜びを持ってくれるひとはいなかった。あいつは馬鹿でだらしなくて快楽的だったけれど、その点では近い思いを抱けていたことを嬉しく思っていた。
孤独は辛い。努力家は孤独だと思う。
私は孤独になりきれなかった。
はみ出すことは出来なかった、今からでも遅くないかな、自分のやりたいように生きられるかな。
人を嫌いになって、見放してもいいのかな